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ヘルニア・狭窄症の手術②

手術は成功した?

 

前回はヘルニアや脊柱管狭窄症で手術を勧められたらどうするのか?

そして出来るだけ手術をしないで済む方法を模索することをお話ししてきました。

 

それは私のもとに手術宣告をされても

手術をしないで改善していく患者さんを

多く見てきたからということもお話ししてきました。

 

 

しかし、もっとも大きな理由が2つあります。

 

1つ目は

 

「手術が成功したのに症状が再発する」

 

からです。

 

100%の確率でそうなるわけではありません。

 

しかし、私は整形外科クリニック勤務の時代から今までで

本当に多くのこういった再発の患者さんを見てきました。

 

 

 

 

 

ココで多くの事例の中から1つ例を挙げていきます。

これは本当にあったこと、事実です。

 

とある中高年の男性の話しです。

その患者さんは腰椎椎間板ヘルニアと診断され手術を勧められました。

 

「手術をすれば良くなる」と

 

言われなんの疑いもなく手術をすることに

 

手術は無事成功ししばらく入院生活へ

 

術後数日経って腰の痛みと下肢の神経症状が少し出てきたそうです。

 

そのことを医師に伝えると

「手術は成功しています。メスを入れていて金具も入る手術なのでその影響でしょう。」

「痛み止めを出しておきますね。」

と言われ

「そういうものなのか」

と思ったそうです。

 

しかし

ひと月経とうが、ふた月経とうが、

症状が消失することは無く、

逆に徐々に神経症状が酷くなる一方だったそうです。

 

退院後も外来で

そのことを医師に伝えても帰ってくる言葉は

 

「手術は成功しています。じきに良くなります。」

「もう少し強いお薬を出しておきますね。」

 

ということだけ。

 

その後も

症状は出続けて手術前の症状と同じ状態に。

 

この患者さんは手術をしなければ良かった。

手術は失敗したんだ

 

と思ったそうです。

 

 

 

 

この事例は決して珍しいことではなく

私は手術んをした多くの患者さんから似たような話を聴いてきました。

 

ここまで、術後数日で症状が出てきてしまうケースは珍しいですが、

半年~3年の間で再発のケースは本当に多いです。

 

 

 

ここで、医師の立場から考えてみましょう。

 

手術が成功したのに症状が再発することは考えられない

 

といったところでしょう

万が一、手術が失敗しているのなら

術後の画像診断で発覚し再手術という流れになると思います。

 

しかし、そうはならなかった。

つまり手術は成功していた。

という結論になるワケです。

 

では手術の成功とはどういったことでしょう?

なにをもって手術成功というのでしょうか?

 

それは恐らく

「ヘルニア部位を除去し金属を入れ固定する」

という工程ができたら成功なのだと思います。

 

症状はその後に着いてくる。といった感じなのではないでしょうか。

 

こう仮定すると

医師の言っていることは辻褄が合います。

 

 

 

また、手術をしても症状が改善しなかった患者さんはどうするでしょう?

 

私なら違う別の病院に行き経緯を話します。

 

「手術をしたけど再発したんだ」と。

 

そして、手術をした病院には2度と行かないでしょう。

 

 

すると手術をした病院はその患者さんが

「治った」

ものと思っていることでしょう。

 

実際は全く違うのに。

 

この結果、この病院の手術実績は上がり

そのことを鵜吞みにするとまた悲しい結果に合う患者さんが増えることになるのです。

 

なので必ず

セカンドオピニオンを受ける、

手術以外の道を探す

ということが必要になってくるのです。

 

 

2つ目の理由は次回へ。。。

 

 

 

腰痛

 

千葉県木更津市

はるえな整体院